3時間で「専門家」になる私の方法

クオリアは、簡単に言えば、人間の経験の中で、最後まで数値化できない感覚のことです。

赤い色の感覚、水の冷たさの感じ、そこはかとない不安。たおやかな予感
生々しい世界のありさまをダイレクトに感じとる皮膚感覚のようなもの

いかにして自分の感覚を世界の感覚と一致させ、夾雑物をいっさい排除して、世界が持っている本質を知るのかということ。生の世界認識をそのまたすくい取る、その感覚こそがクオリアなのです。

2007年と古い本ではあるが、情報収集の方法論としては参考になった。

元々新聞記者をやられていた人の本なので、

マトリクスを描く

今「マトリクス」と言われるとなんだかピンとこなかったが、切り口をどうするかという形だと考えればわかる

インターネット時代の情報収集の2つの観点

人々のさまざまな思考や議論を仲立ちにして、自力では絶対にたどり着けないような知見を得ることができる
その分野の全体像を、人々の思考や議論をベースにしてダイレクトに受け入れることができる

インターネットのソース

新聞記事・雑誌記事などオフィシャルなデータベース
一般のウェブサイト
個人や企業のブログ
2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み

例えば、少子高齢化 をキーワードとする

見出しからポイントを見抜く
時期を変えてみる
変化に着目する
空気の変化
長い記事を中心に読む
オピニオンや論評がある
検索に必要なキーワードを思いつくこと
得た流れを箇条書きにする

クオリアをすくいあげるとは何か

知らない分野のクオリア(皮膚感覚)をすくい上げることこそが、その分野についてのマトリックスの第一歩である

箇条書きにしたこうした流れに気づくことこそが、クオリアそのものだということ

見出しを並べ、その本文も拾い読みし、その行間にある雰囲気みたいなものをうまくすくい上げることが、実のところインターネット時代のクオリアの本質だ

もちろん良質な書籍のテキストを深く読み込むことも大事

次の段階 情報収集の面積を狭める

たとえば、少子高齢化におけるビジネスチャンス
全体の状況が見えてくるに従って、少しずつテーマを絞っていくことは、クオリアの認識にとっては非常に重要な作業
この「テーマを少し絞っていく」という作業が「面積」を狭める

本書における情報収集は、あくまでもその分野の表層を3時間という短い時間で舐めて、その分野がどのような状況になっているのかを認識し、その分野を取り扱う仕事・学習をするための土台を作ること

視点をいつまでも広く撮り続けることはいつまでたっても薄っぺらい情報収集にしかならない

本来、視点は狭いよりも広い方がよいが、「視点を狭くしないでおこう」と考えていると、人間の性としてどんどん視点が広がっている。ある程度の視点の帯域を犠牲にしながらも、少しずつ視点を迫るくしていくということを、自覚的にいこなっていくことがどうしても必要

情報収集は、目的があってこそ意味がある
本書で出てくる情報収集オタクになってしまっては本末転倒。手段が目的になっている

少子高齢化のマトリクス

「気づき」を得るスキル

時系列での比較
世の中で起きていることは突然変異のように発生するわけではない
ある時間、ある一瞬だけに視点を固定しているのとはまったく異なる世界が拓けてくる
そのためには新聞記事データベースが使いやすい
思考を一旦整理するためには情報収集の途中でもその時々に応じて自由自在にマトリックスを描いてみることが重要

ニューロン型情報収集

1. 時間の経過から捉え直す
2. マトリックスを描いて捉え直す

の二つの手法によって、箇条書きのように並んでいた記事の集合体から、新たな気づきを得ることができた。

気づきポイントというハブを得ることが大事

M.O.

だらだらと情報を集めて、ウンチク王になるのではなく、アウトプットを意識するmeganii.icon
脱線すると楽しいけど、時間と効率を考える(純粋な知識欲
Webの記事や、誰かが言っていることを鵜呑みにして自分で考えなくなっている。自分で一次情報に当たらなくなっている。誰かが解釈した情報を受け取るのではなく、自分で集めて自分で考えることが大事。ほんと大事。meganii.icon

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