ザ・ファシリテーター

「人と人とのインタラクション(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの」
「促進する」「容易にする」みんなが持っている知恵や疑問を上手く引き出し、反応された一番優れた考えを導き出す

◯形式(フレーミング) -> ストーミング(乱立・対立) -> ノーミング(統一) -> 機能 機能(パフォーミング)

ファシリテーターのテクニック

相手の緊張をほぐすような簡単な質問を何度か繰り返していき、次第に確信に迫る質問を繰り出す。

発言を促す技術

参加者が具体的なイメージを描けるような問いかけをする力が必要

全体意識させる質問

分散(多様性)を意識させる質問
自分たちがコントロールできるものとでそうでないものを意識させる質問
時間軸を意識させる
基準を意識させる

空中戦』を回避しながら、『論理を構造化』して『可視化』して共有する

議論を可視化することで、常に論理の構造が意識される。また、思考プロセスを個人の頭の外に出すことができる。 そうやって、思考プロセスを外部化すれば、グループで知恵を合わせて考えることができる。

また、例えば、実現の難しさと達成された時の効果の大きさを縦軸と横軸にとり、マトリックスで示すと、言葉だけでは難しい二次元思考(2つの軸を同時に考えること)をグループで行うことができる。

本書の中で出てきた、知のグループウェアとしてのファシリテーションを紹介します。

ブレーンストーミングでは、アイディアに対する批判はご法度だが、往々にして批判は出てくる。 そのような発言を、いちいちとがめるのではなく、PAと題した紙を一枚用意してすばやく書き留め、話を本筋に戻す。 みんなに見えるようにPAを張り出しておくところがポイントである。

これによって、多少本筋を外した意見にも、記録することで敬意を払う。 また、同じ議論が蒸し返されるのを防ぐ効能もある。

思考方法

客観的に自分たちのプロセスを見直すのに役立つファシリテーション・ツールである。 現在のプロセスを明らかにして、その問題点を発見したり、新しいプロセスを生み出すのに効果的である。

困ったときには、プロセスマッピング|ファシリテーションの道具箱 森時彦|ダイヤモンド・オンライン

周りの環境要因としての機会と脅威、内部要因としての当社の強み・弱点を挙げる。
SWOTは、機会と脅威という環境要因と、自社の強みと弱点という内部要因を組み合わせを作成する簡単なエクセサイズだが、書かれた言葉以上に、問題意識が深く共有化される。
同じことでも外部の人間から言われたのでは、反発が生まれるかもしれないが、自分たちが考えれば動機が内存化する。 この枠組の中で関係者が共同作業をし、作成する過程が重要である。

【決定版】SWOT分析のやり方|事業の成功要因と方策を導き出すための手順 | カイロスのマーケティングブログ

大目標を起点に、それを達成するための手段としての中・小目標を枝分かれさせながらツリー上に描いていく手法。 ツリー構造は、目的と手段、原因と結果を明確に可視化するパワフルな道具。
知のグループウェアとしてのファシリテーション〜ザ・ファシリテーター〜 https://capture.heartrails.com/120x90/cool?http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090805/335206/?rt=nocnt
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)を生かす - 第58回 「見える化ツリー」を作る3つのステップ:ITpro

大きな紙の真ん中に中心的な概念を書き、その周りに関連することを書き出してくもの。 二次元的に書きだすという視覚的な効果も手伝って、箇条書きにするより、発想を刺激する効果が期待できる。
さらに、後で関連性や重要度を議論するときにも、空間を利用して図示できる。 発散と集約の両方のプロセスに効果を発揮する可視化手法である。

まずある項目に対して、カードに書いて貼ってもらう。 その後、赤5点、青3点、黄色1点など一人ひとりが3つの重みつきシールを気に入ったカードに投票し、多数決で決める。
アイディアを出し十分議論したら、それ以上むやみに時間を費やさずに、多重投票で決定してどんどん前に進む 小学校のころから、投票で決める方法は知っているが社会人になってからは意外と活用されない。

ファシリテーターに必要なスキル

ファシリテーターにとって、フェアであることは大切である。 発言を記録しているだけでなく、時には反対の立場に立って、異なる視点から発言を促すことも必要です。
問題の性質やチームの反応に応じて、柔軟にツールを使い分ける力が、ファシリテーターには要求されます。 参加者の自由な発想を促し、グループ思考を助けるような生きた使い方を促すべきです。

発言を促す技術

質問のポケットをたくさんもつこと
参加者が具体的なイメージを描けるような問いかけをする力があるとよい。
全体を意識される質問
分散(多様性)を意識させる質問
自分たちがコントロールできるものとそうでないものを意識させる質問
時間軸を意識させる質問
基準を意識させる質問

全体を意識させる

全体を意識させるとは、自分の役割だけでなく、それがシステム全体でどういう役割を果たしているかを考えさせること。 例えば、自分たちが目標だと思っていることは、何かの手段ではないかとツリーをたどって描いてみるなど。

自分たちの視点が狭い範囲になっていないか?視点をより広くするための質問。

分散(多様性)を意識させる

ほとんどの人が平均値で話をしている。例えば、『女性の方が男性より地図が読めない』など。逆に特別なケースを捉えて、議論している場合もある。 このように、人間の意識は、平均値や、特別なケースをベースに作られている場合が多いため、『分散はどうなっていますか?』や、『いつもそうですか?』という質問が、効果的な呼び水になる。

自分たちがコントロールできるものとそうでないものを意識させる

自分たちがコントロールできないものはどうしようもない。自分たちがコントロールできるものに焦点を当てる。

時間軸を意識させる質問

「昔からそうですか?」
「今回だけではないですか?」
「繰り返し起こることですか?」
「将来はどうなっていますか?」

データを見るときも、現時点でのスナップショットなのか、時間的な経過が含まれているのかを意識させる。

基準を意識させる質問

「ベンチマークはあるのか?」
「あるとすれば、それは一定のものか?」
「なければ、それをつくるべきではないか?」

インタビューのテクニック

相手の緊張をほぐすような簡単な質問を何度か繰り返してから、次第に革新に迫る質問を繰り出していく。

感想

このような発言を促す質問があるなーと知っていても、実際に会議や打ち合わせのときには忘れてしまう。意識せずに出せるように、練習していきたい。
今年も1年、会議の練習をする機会をもらえたので、良さそうだと思うものについてはどんどん試してみたい。練習なので、失敗してもいいよね。


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