データビジュアライゼーションの教科書

データ分析の結果を正しく表現し、適切に伝えられていますか?

本書は、データを効果的に表現するコミュニケーションの技術を、
・考え方(理論編)とテクニック(実践編)に分け、
・実践編では、悪い例と改良例の比較形式で示した72通りの実例を用いて、
わかりやすく伝授します。第7章では、人気のBIツールTableau(タブロー)を用いて、実践的に解説しています。

シグナルを最大化し、ノイズを最小化する

シグナル
データが持つ元来の意味が、相手にとってより伝わりやすくなる効果
ノイズ
データが持つ元来の意味ではないものが相手に伝わってしまう効果

Data-ink ratio
データインク / (データインク + ノン・データインク)
表したいデータそのものに使われるインクの量
背景や補助線など、表したいデータ以外に使われるインクの量

データビジュアライゼーションにおいて、シグナルを最大化し・ノイズを最小化するデザインを追求することにより、データを用いたコミュニケーションの向上を図る

インフォメーションデザイン
課題解決のためのデータ可視化
データアート
自己表現のためのデータ可視化

「◯◯は△△であるだろう(あるのではないか)」という仮説を、データを使って検証し、事実かどうかを裏付けるための可視化
データ可視化の始まり時点には特に仮説はなく、データ可視化の行為そのものを通じて仮説を立案する
事業運営上、定点的に確認(モニタリング)すべき指標値を定型フォーマットで報告するためのデータ可視化
(通常、仮説検証型や仮説探索型のデータ可視化の結果として確認された)事実や発見を、読み手の理解しやすいように説明するためのデータ可視化

2019/11/10 感想meganii.icon

第5章 Hop! 「インフォメーションデザイン」の基本のキ では、Before / Afterではスライドの作成方法にも活かせる改善方法を知ることができた
自分が作成するグラフがなぜ見辛いのか。なんとなく見辛いのはわかるのだけれど、なぜダメなのかを指摘してくれるのでありがたい
不要な装飾は極力排除するようにしたい

2020/6/29

Keep it simple, stupid
データビジュアライゼーションの神髄はこの言葉に集約される

データビジュアライゼーションData Visualization)とは、文字と数字で表されるデータを、チャートを用いて表現すること
データ視覚化とも言い換えられる
「視覚化」の類義語としての「可視化」
見ないものを見えるようにする
ただ見えるようにするだけでなく、その内容や意味をより分かりやすく・理解しやすくする
可視化」よりも高次元の概念
アートとサイエンスの両面が密接に関わっている
グラフィックデザイン視覚認知学コンピュータサイエンス統計学といった多岐にわたる分野が関連する領域

データビジュアライゼーションの目的
データビジュアライゼーションの目的はコミュニケーション(情報伝達・対話)
データから読み取れる事実・発見をいかに理解しやすい形式で相手に伝えるかが重要
この相手には「自分自身」も含まれる
データと自分自身がコミュニケーションしながら、思考したり探索したりすることも、データビジュアライゼーションの目的の1つ
コンテキスト(背景・文脈・共通認識)
自分と相手の間で共有されているコミュニケーションを成立させるための情報
人言同士は、言語を通じてコミュニケーションしている高でも、お互いの文化・生活背景等から形成されたコンテキストを活用し、多くの定義や説明を省略しながら意思疎通している
コミュニケーションの本質的な目的
相手が認知・理解していなかった情報・事実を伝達して、相手の判断と行動を促すこと・変えること
相手が持っているであろうコンテキストを考慮・補足しながら、相手に行ってもらいたい判断と行動を促進するために、もっとも的するデータビジュアライゼーションは何であるかを、その都度考え工夫していくことが求められる


Links

Tableauデータインクレシオデータインクノン・データインクデータビジュアライゼーションデータ可視化インフォメーションデザイン仮説検証型仮説探索型事実報告型事実説明型インフォグラフィックスmeganii.iconKISSの法則Data Visualizationデータ視覚化可視化視覚化グラフィックデザイン視覚認知学コンピュータサイエンス統計学渡部良一藤俊久仁秀和システム

Tags

Visualization可視化