エグゼクティブ・スポンサー
プロジェクトに関して最終的な権限をもつ人物である。
エグゼクティブ・スポンサーは、プロジェクトの資金を調達し、課題やスコープ変更を解決し、主な要素成果物を承認し、ハイレベルの方向性を提供する。
組織内のプロジェクトのチャンピオンでもある。
プロジェクト、およびエグゼクティブ・スポンサーの組織の地位によっては、日々の実務的なマネジメントをプロジェクト・スポンサーに委任する。
任命されたプロジェクト・スポンサーは日常の実務に関してエグゼクティブ・スポンサーの代理として、スポンサーの承認を要する意思決定を行う。
決定事項が重要なことであるなら、プロジェクト・スポンサーは、エグゼクティブ・スポンサーにそれをもっていく。
プロジェクト管理用語として使用する場合、プロジェクトに対する最終的な権限を持つ人物を指す。
エグゼクティブスポンサーはプロジェクトの資金を提供し、課題とスコープ変更を解決し、主要な成果物を承認し、ハイレベルでの方向性を提示する。また、組織内でそのプロジェクトを支持する。
エグゼクティブスポンサーは、プロジェクトやその人物の組織内での地位に応じて、日常的な細かい管理をプロジェクトスポンサーに委任する場合がある。
プロジェクトスポンサーが任命されている場合、この人物は日常的な業務に関してエグゼクティブスポンサーを代表し、スポンサーの承認が必要な判断のほとんどを行う。意思決定が重要なものである場合、プロジェクトスポンサーはそれをエグゼクティブスポンサーに上げる。
An executive sponsor – The project’s executive champion should participate and support the initiative from the beginning, through go-live and beyond.
エグゼクティブ スポンサー - プロジェクトの役員レベルの支持者は、プロジェクトの最初から、本番稼働、そして稼働後も、イニシアチブをサポートします。
◆プロジェクトスポンサーの組織的な役割
では、なぜ、混乱しているのか?それはプロジェクトスポンサーの組織的な役割にある。プロジェクトスポンサーの組織の中の役割を確認してみよう。まず、言葉の定義を明確にしておく。プロジェクトスポンサーというのは一人とは限らない。プロジェクトの上位組織の中で、プロジェクトの結果に責任を持つ人たちの総称である。昔から、「プロジェクト体制」というような図をよく作るが、この図の中でプロジェクトマネジャーの上がすべてプロジェクトスポンサーだと思っておけばよい。したがって、個別の人を指す場合には、「プロジェクトスポンサー」、「シニアスポンサー」、「エグゼクティブスポンサー」という区分けをすることが多い。
たとえば、ライン組織でプロジェクトを行う場合には
プロジェクトマネジャー=係長クラス(主任クラス)
プロジェクトスポンサー=課長
シニアスポンサー=部長
エグゼクティブスポンサー=事業部長
といったパターンが多い。
エグゼクティブスポンサーの獲得
こちらの記事でも触れたとおり、役員クラスのエグゼクティブスポンサーを得ることは非常に重要なミッションだ。エグゼクティブスポンサーの必要性は下記の4つのPに集約される。
Prioritization(プライオリティ付け)
CoEの役割がデジタルマーケティングの推進である以上、実施すべきことが会社のゴールにマッチしている必要がある。また、影響が大きい意思決定など、必要に応じて上層部の承認が必要な場合においても、エグゼクティブスポンサーの可否でその進め方は大きく変わってくる。
Protection(プロテクション)
横断組織である以上、部門間の衝突や社内政治などが発生するケースもある。こういった場合にエグゼクティブスポンサーがいることで、部門間の衝突をトップダウンで調整することができるようになる。
Problem-Solving(問題の排除)
組織を作る以上、リソースや予算などが付いてまわる。こういったCoEだけではクリアできない問題が発生した場合においても、エグゼクティブのバックアップがあることで、問題の排除がしやすくなる。
Promotion(プロモーション)
社内にCoEがあることを周知することも、前述の<文化の醸成>につながる。施策を評価し、表彰する仕組みなどを行うことで、より一層推進される場合もある。これらの実現においてもエグゼクティブのスポンサーシップは非常に重要になってくる。
実際にエグゼクティブの考えに沿っていないために、うまく活動が評価されなかったケースや、横断的な活動ができずにCoEの機能をまっとうできないケースなどもある。そうならないためには、まずエグゼクティブスポンサーを見つけることが重要なポイントとなるだろう。
強い権限で導入を推進する「エグゼクティブスポンサー」
エグゼクティブスポンサーは、自社における強い権限と影響力によってプロジェクトの後ろ盾となる役割だ。もっとも高い視点である「戦略」の領域を担い、組織全体にわたってDomoの導入・定着化を後押ししていく。
次に説明するメジャーDomoと協力しながら、自社のビジネスに活用できるDomoの環境構築に責任を負うが、導入にあたっての作業に直接関わるわけではなく、その方向性や優先順位の決定に力を注ぐ。プロジェクトのマイルストーンを設定し、定期的に進捗をレビューするのもエグゼクティブスポンサーの仕事だ。
このロールには、経営者やCxOがふさわしい。Domoの導入には経営層によるコミットが必須であり、それを社内に広く示す意味でも、エグゼクティブスポンサーは経営者やそれに近い人物であるべきだ。
プロジェクトの進行中は、人材をはじめとしたリソースの不足、予算の制限、いわゆる「社内政治」のような他部門との調整も必ず発生してくる。それらが障害となったときにも、経営層が持つ権限と組織的影響力があれば乗り越えられるだろう。